オリハルコンは、伝説の大陸「アトランティス」で使用されていたと伝えられている、架空の金属の中では相当に歴史の古いものである。「火のように輝く」とも言われ、アトランティスの建造物に使用されていたとされる。
プラトンの書いたアトランティス伝説やそれ以前の文献に登場する
オリハルコンは、建材や装飾品として使われている描写である。これらの
オリハルコンは銅系の合金であるという説もある。非常に硬い・不思議な力を秘めているなどといった神秘的な性質をもっていて、
武器の
素材やエネルギー源などとして扱われるようになったのは19世紀以降の創作による。
指輪物語が原典の
ミスリルや、ギリシャ語で
ダイアモンドの意味を持つ
アダマンタイト(
アダマンチウム)などと並び、
オリハルコンも作品を超えて使われる有名な架空金属の一つである。
日本でも古くは手塚治虫の「海のトリトン」で
オリハルコンの
短剣が登場する。
オリハルコン製
武器の
HQが「トリトン」なのをみてこれを想起した人も少なくないだろう。
そもそもアトランティスが海神ポセイドンとつながりの深いものであるのがその理由と思われ、事実同作にはポセイドンとその息子トリトンの名が登場するなど、アトランティスの伝説を交えた背景設定がなされている。
FFシリーズでは、「
オリハルコン」は中堅クラスの
短剣の名称として
FF2から登場する。
FF12を含むその後のシリーズやリメイク作品でも同様に
短剣である。